SCUEL医薬品供給ガイド| 2026年7月15日 更新
厚生労働省が公表する約16,000品目の出荷対応状況を毎日自動集計し、医薬品供給の全体像・調べ方・用語をまとめたガイドページです。
記入例つき解説。Word/Excelテンプレートを無料ダウンロード(様式4-1 販売授与証明書も同梱)。
解説とテンプレを見る →薬局(27〜67点)と医科(入院・外来)の3つの加算を整理。施設基準・実績要件・届出の注意点。
点数と要件を見る →在庫確認→代替検討→分譲/患者紹介→患者説明→記録まで、実務の7ステップを整理。
フローを見る →PMDA公表の回収情報(クラスI・II・III)を毎日自動収集。販売名・回収理由・対象ロット・回収開始日を一覧で。カルテの回収バッジと連動。
回収一覧を見る →厚労省公表の使用上の注意改訂指示・通知事務連絡・医薬品医療機器等安全性情報を毎日自動収集。対象成分の供給状況(限定出荷・供給停止)と突合。
安全性情報を見る →患者さんにそのまま見せられるQ&A。自己判断での中止・買いだめを防ぐやさしい説明。
患者向けページを見る →厚生労働省の通知・指針や、安定供給に関わる業界の動きを随時掲載しています。
2020年末以降、後発医薬品(ジェネリック)メーカーの品質問題に端を発した行政処分・出荷停止が連鎖し、日本の医薬品供給は慢性的な不安定状態が続いています。1つの銘柄が止まると同じ成分の他銘柄に需要が集中し、受け皿側も在庫を守るために出荷を制限する——この連鎖(連鎖的出荷制限)により、影響は後発品にとどまらず先発品・基礎的医薬品にも広がりました。厚生労働省は医薬品供給状況一覧を通じて全品目の出荷対応状況を公表しており、当サイトはこの公的データを毎日自動で取得・分析しています。
厚生労働省「医薬品供給状況一覧」で用いられる区分の定義は次のとおりです(同一覧の凡例に基づく)。当サイトの「限定出荷」は②〜④、「供給停止」は⑤に対応します。
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| ① 通常出荷 | 全ての受注に対応できている、かつ十分な在庫量が確保できている状況 |
| ② 限定出荷(自社の事情) | 自社の事情により、全ての受注に対応できない状況 |
| ③ 限定出荷(他社品の影響) | 他社品の影響等にて、全ての受注に対応できない状況 |
| ④ 限定出荷(その他) | その他の理由にて、全ての受注に対応できない状況 |
| ⑤ 供給停止 | 供給を停止している状況 |
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| Aプラス 出荷量増加 | 比較対象期間の出荷量又は市場予測による予定出荷量の概ね110%以上の出荷状況 |
| A 出荷量通常 | 同・概ね90%以上110%未満の出荷状況 |
| B 出荷量減少 | 同・概ね90%未満の出荷状況 |
| C 出荷停止 | 市場に出荷していない状況 |
| D 薬価削除予定 | 「薬価基準収載品目削除願」を提出し、薬価削除に向け対応を行っている状況(既に薬価削除承認が得られている) |
| 知りたいこと | できること | 使うページ |
|---|---|---|
| この薬はいま出荷されている? | 品名・成分名・YJコード・屋号(「トーワ」等)で検索。通常出荷を含む全銘柄の現状と、昨日からの変化がわかります | 供給モニター ↗ |
| 止まった薬の代わりはどれ? | 同一成分・規格で通常出荷を続ける「受け皿銘柄」と、需要集中の度合い(シフトインパクト)を確認できます | 需要シフト分析 ↗ |
| この成分の詳しい状況を1ページで | 銘柄別の出荷対応・理由・解消見込み・需要規模を成分規格ごとにまとめた個票。約1,300ページを毎日更新 | 品目別供給カルテ ↗ |
| このメーカーの品目はどうなっている? | 製薬メーカーごとに全品目の供給状況・先発/後発構成・薬効領域・単一供給品目を集約 | メーカー別供給状況 ↗ |
| メーカーの増産余力は? | 後発各社が公表する予備対応力(様式3)・供給実績(様式4)を全社横断で集計 | 供給余力分析 ↗ |
| 地域の推奨薬は安定している? | 全国の地域フォーミュラリの推奨薬リストと毎日の供給状況を突合 | フォーミュラリ供給チェック ↗ |
| 1週間の動きをまとめて知りたい | 悪化・改善・新規掲載・単一供給化を毎週月曜に自動集計。AI週間総評つき | 週間供給レポート ↗ |
安定確保医薬品とは、医療上の必要性が特に高く、安定確保に注力すべきとして国が指定する医薬品です。優先度の高い順にカテゴリA・B・Cに分類されます(厚生労働省 安定確保医薬品の一覧 ↗)。指定品目であっても供給不安と無縁ではなく、現在の状況は以下のとおりです。
| カテゴリ | 指定品目数 | 限定出荷 | 供給停止 | 影響割合 |
|---|---|---|---|---|
| カテゴリA(最優先) | 290 | 11 | 5 | 5.5% |
| カテゴリB | 144 | 14 | 4 | 12.5% |
| カテゴリC | 5,358 | 411 | 291 | 13.1% |
限定出荷・供給停止とその変化(悪化・改善・出荷量・新規)を毎日抽出し、「昨日から何が変わったか」を追跡します。通常出荷は件数のみ表示(一覧・検索の対象外)です。
供給リスクを処方量(NDB)で重み付けし、影響の大きいリスクから優先的に把握できます。判断の軸は「通常出荷銘柄の有無」です。
行き場を失う需要の集中度を「流入インパクト=年間処方量÷残存通常出荷銘柄数」で定量化。数値は理論上の上限で、実際の流入は薬価・包装・地域カバレッジ等に依存します。
製造余力・在庫体制・供給トレンドと供給実績の推移を薬効領域別に集計。各社の自己申告に基づくため、報告基準・提出時期に差異がある可能性があります。
公開されている地域フォーミュラリの推奨薬と全銘柄の出荷対応状況を毎日突合し、「推奨薬はいま安定供給されているか」を確認できます。
成分規格グループ(YJコード先頭9桁)単位で、銘柄別の出荷対応・変化履歴・使用実態(性年齢別)・回収・代替候補を表示します。
国が指定する安定確保医薬品・基礎的医薬品に絞った専用レポート。カテゴリごとに「通常出荷ゼロ」「単一供給」の規格を一覧できます。
47都道府県ごとに、地域の処方実態から見て注意度の高い医薬品を一覧。需要期の予告や1人あたり概算薬剤費の比較も。