SCUEL医薬品供給ガイド| 2026年8月8日 更新
厚生労働省が公表する約16,000品目の出荷対応状況を毎日自動集計し、医薬品供給の全体像・調べ方・用語をまとめたガイドページです。
記入例つき解説。Word/Excelテンプレートを無料ダウンロード(様式4-1 販売授与証明書も同梱)。
解説とテンプレを見る →薬局(27〜67点)と医科(入院・外来)の3つの加算を整理。施設基準・実績要件・届出の注意点。
点数と要件を見る →在庫確認→代替検討→分譲/患者紹介→患者説明→記録まで、実務の7ステップを整理。
フローを見る →PMDA公表の回収情報(クラスI・II・III)を毎日自動収集。販売名・回収理由・対象ロット・回収開始日を一覧で。カルテの回収バッジと連動。
回収一覧を見る →厚労省公表の使用上の注意改訂指示・通知事務連絡・医薬品医療機器等安全性情報を毎日自動収集。対象成分の供給状況(限定出荷・供給停止)と突合。
安全性情報を見る →患者さんにそのまま見せられるQ&A。自己判断での中止・買いだめを防ぐやさしい説明。
患者向けページを見る →厚生労働省の通知・指針や、安定供給に関わる業界の動きを随時掲載しています。
2020年末以降、後発医薬品(ジェネリック)メーカーの品質問題に端を発した行政処分・出荷停止が連鎖し、日本の医薬品供給は慢性的な不安定状態が続いています。1つの銘柄が止まると同じ成分の他銘柄に需要が集中し、受け皿側も在庫を守るために出荷を制限する——この連鎖(連鎖的出荷制限)により、影響は後発品にとどまらず先発品・基礎的医薬品にも広がりました。厚生労働省は医薬品供給状況一覧を通じて全品目の出荷対応状況を公表しており、当サイトはこの公的データを毎日自動で取得・分析しています。
厚生労働省「医薬品供給状況一覧」で用いられる区分の定義は次のとおりです(同一覧の凡例に基づく)。当サイトの「限定出荷」は②〜④、「供給停止」は⑤に対応します。
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| ① 通常出荷 | 全ての受注に対応できている、かつ十分な在庫量が確保できている状況 |
| ② 限定出荷(自社の事情) | 自社の事情により、全ての受注に対応できない状況 |
| ③ 限定出荷(他社品の影響) | 他社品の影響等にて、全ての受注に対応できない状況 |
| ④ 限定出荷(その他) | その他の理由にて、全ての受注に対応できない状況 |
| ⑤ 供給停止 | 供給を停止している状況 |
| 区分 | 定義 |
|---|---|
| Aプラス 出荷量増加 | 比較対象期間の出荷量又は市場予測による予定出荷量の概ね110%以上の出荷状況 |
| A 出荷量通常 | 同・概ね90%以上110%未満の出荷状況 |
| B 出荷量減少 | 同・概ね90%未満の出荷状況 |
| C 出荷停止 | 市場に出荷していない状況 |
| D 薬価削除予定 | 「薬価基準収載品目削除願」を提出し、薬価削除に向け対応を行っている状況(既に薬価削除承認が得られている) |
| 知りたいこと | できること | 使うページ |
|---|---|---|
| この薬はいま出荷されている? | 品名・成分名・YJコード・屋号(「トーワ」等)で検索。通常出荷を含む全銘柄の現状と、昨日からの変化がわかります | 供給モニター ↗ |
| 止まった薬の代わりはどれ? | 同一成分・規格で通常出荷を続ける「受け皿銘柄」と、需要集中の度合い(シフトインパクト)を確認できます | 需要シフト分析 ↗ |
| この成分の詳しい状況を1ページで | 銘柄別の出荷対応・理由・解消見込み・需要規模を成分規格ごとにまとめた個票。約1,300ページを毎日更新 | 品目別供給カルテ ↗ |
| このメーカーの品目はどうなっている? | 製薬メーカーごとに全品目の供給状況・先発/後発構成・薬効領域・単一供給品目を集約 | メーカー別供給状況 ↗ |
| メーカーの増産余力は? | 後発各社が公表する予備対応力(様式3)・供給実績(様式4)を全社横断で集計 | 供給余力分析 ↗ |
| 地域の推奨薬は安定している? | 全国の地域フォーミュラリの推奨薬リストと毎日の供給状況を突合 | フォーミュラリ供給チェック ↗ |
| 1週間の動きをまとめて知りたい | 悪化・改善・新規掲載・単一供給化を毎週月曜に自動集計。AI週間総評つき | 週間供給レポート ↗ |
安定確保医薬品とは、医療上の必要性が特に高く、安定確保に注力すべきとして国が指定する医薬品です。優先度の高い順にカテゴリA・B・Cに分類されます(厚生労働省 安定確保医薬品の一覧 ↗)。指定品目であっても供給不安と無縁ではなく、現在の状況は以下のとおりです。
| カテゴリ | 指定品目数 | 限定出荷 | 供給停止 | 影響割合 |
|---|---|---|---|---|
| カテゴリA(最優先) | 319 | 14 | 9 | 7.2% |
| カテゴリB | 149 | 13 | 5 | 12.1% |
| カテゴリC | 5,384 | 415 | 307 | 13.4% |
限定出荷・供給停止とその変化(悪化・改善・出荷量・新規)を毎日抽出し、「昨日から何が変わったか」を追跡します。通常出荷は件数のみ表示(一覧・検索の対象外)です。
状態別・理由別の回復率、経過日数別の回復曲線、メーカー公表「解消見込み」の的中実績、過去ケース検索。当サイト独自の日次蓄積からの実測統計です。過去実績の集計であり、個別品目の回復を保証するものではありません。
各品目カルテ内「この薬はどこで使われているか(推計)」。市区町村×薬効の需要シェア・処方数量を推計しています。医療機関所在地ベースの推計値(実測レセプトではありません)。精度ティアと検証方法(年次再現テスト・大阪府データとの独立突合)はカルテ内の解説をご覧ください。
供給リスクを処方量(NDB)で重み付けし、影響の大きいリスクから優先的に把握できます。判断の軸は「通常出荷銘柄の有無」です。
行き場を失う需要の集中度を「流入インパクト=年間処方量÷残存通常出荷銘柄数」で定量化。数値は理論上の上限で、実際の流入は薬価・包装・地域カバレッジ等に依存します。
製造余力・在庫体制・供給トレンドと供給実績の推移を薬効領域別に集計。各社の自己申告に基づくため、報告基準・提出時期に差異がある可能性があります。
公開されている地域フォーミュラリの推奨薬と全銘柄の出荷対応状況を毎日突合し、「推奨薬はいま安定供給されているか」を確認できます。
成分規格グループ(YJコード先頭9桁)単位で、銘柄別の出荷対応・変化履歴・使用実態(性年齢別)・回収・代替候補を表示します。
国が指定する安定確保医薬品・基礎的医薬品に絞った専用レポート。カテゴリごとに「通常出荷ゼロ」「単一供給」の規格を一覧できます。
47都道府県ごとに、地域の処方実態から見て注意度の高い医薬品を一覧。需要期の予告や1人あたり概算薬剤費の比較も。
全国1,741市区町村の1人あたり医療費・地域差指数(年齢調整後)と、その地域で相対的によく使われている薬効分類(特化係数)。医療費の対象は国民健康保険+後期高齢者医療で、被用者保険は含みません。地域差の高低は良し悪しの評価を示すものではありません。
OTC類似薬(案)として示された成分について、対応する医療用医薬品の品目・供給状況を確認できます。制度の内容は今後変更され得るため、必ず一次資料をご確認ください。
対象成分の処方数量に薬価を乗じた市場規模と、成分別・メーカー別の内訳。当社による独自集計・機械的な試算であり、制度の適用範囲や実際の影響額を示すものではありません。
医薬品の生産金額・製剤輸入・原薬輸入依存の長期推移と、特掲医薬品・国地域別の内訳。2019年1月分以降は調査客体を製造販売業者のみとする新調査で、旧調査とは接続しないため系列を分けています。金額は名目値。
受診勧奨判定値に該当しながら治療につながっていないと推定される層の割合を、地域・性年齢別に集計。対象は特定健診受診者(40〜74歳)で健診未受診者は含みません。10未満のセルは秘匿のため0として集計。集団の統計であり、個々の患者の治療の適否を評価するものではありません。
DPC対象病院ごとの後発医薬品使用率と全国分布。病院の機能・診療科構成により水準は異なるため、単純な優劣比較には適しません。
後発医薬品調剤体制加算の算定回数から、都道府県別の薬局の後発品推進度を集計。公費レセプトを含まない版を使用しています。
全国334の二次医療圏について、人口あたりの医科診療行為の算定状況を集計。公費レセプトを含まない版を使用しています。
市区町村ごとの医薬品需要の推計(薬効分類別)と、供給不安品目との毎日の突合。医療機関所在地ベースの推計値であり、実測レセプトではありません。小規模自治体では誤差が大きくなります。
政策の経緯・市場構造・薬価制度・供給の連鎖・業界再編・フォーミュラリの6テーマの解説。出典は国の一次資料と査読を経た学術論文に限定し、断定的な評価表現を避けています。
366の疾患分類別・都道府県/二次医療圏/市区町村別の外来患者数の推計と将来予測。医療機関所在地ベースの推計値です。「相対的に多い」は年齢構成を補正した標準化患者比(SMR・間接法)によります。
訪問診療・往診・在宅療養指導管理料などの年間実患者数(NDB・二次医療圏別)と、1,741市区町村の在宅療養支援診療所数・訪問診療実施件数・看取り・自宅死の割合の11年推移。推計値ではなく公開統計の集計です。実施件数は医療機関所在地ベースです。