医薬品供給データベース医療費・疾患構造の地域差統計長野県 › 中川村
ご覧いただく際のご注意 — 医療費・疾病分類別内訳・トレンドは厚生労働省公表の実データです。②の処方特化係数と④の対象比率はSCUEL市区町村別処方推計(内服処方ベース)による推計値です(算出方法7参照)。

中川村(長野県)の医療費と薬

全国比でみた医療費水準と、よく使われている薬、OTC類似薬(案)の対象規模を1ページで。
医療費: 厚生労働省「医療費の地域差分析」令和5年度(2023年度)・2025年12月公表 | 処方推計: SCUEL推計(SCR×NDB×人口) | 対象制度: 市町村国民健康保険+後期高齢者医療制度
地域差指数(年齢調整後)
0.837
全国平均=1 より 16.3%低い
1人あたり実績医療費
57.4万円/年
573,647円(年齢調整前)
県内順位(指数)
58位 / 77市町村
長野県内・高い順
全国での位置
10.5%点
全国1,741市区町村・低い方から

① 医療費プロファイル

年齢構成のちがいを補正した「地域差指数」(全国平均=1)と、実際に支払われた1人あたり医療費。

地域差指数(診療種別)

0.837
入院
0.734
入院外
0.937
歯科
0.888
縦線=全国平均(1.00)。バーは指数の大きさ(0〜1.5スケール)。
中川村の年齢調整後医療費は全国平均より16.3%低い水準です。内訳は入院-26.6%、入院外-6.3%、歯科-11.2%。

1人あたり実績医療費(年額)

診療種別実績医療費対全国比
573,647円0.882
入院242,170円0.789
入院外301,814円0.972
歯科29,663円0.908
「入院外」には薬局調剤の医療費を含みます(定義は算出方法参照)。

どの病気が指数を動かしているか

押し上げの最大は血液・造血器・免疫(+0.0284)、押し下げの最大は新生物<腫瘍>(-0.0568)▼ 全20分類と深掘りを見る

①-2 疾病構造の深掘り — 何が指数を動かしているか

全20疾病分類の寄与度(計)と、入院・入院外への分解。

疾病分類別寄与度(全20分類・計)

血液・造血器・免疫
+0.0284
損傷・中毒・外因
+0.0042
皮膚・皮下組織
+0.0023
症状・徴候
+0.0007
周産期の病態
-0.0002
妊娠・分娩
-0.0004
先天奇形・変形等
-0.0010
耳・乳様突起
-0.0012
眼・付属器
-0.0013
特殊目的用コード
-0.0049
筋骨格系・結合組織
-0.0067
神経系
-0.0075
内分泌・栄養・代謝
-0.0084
感染症・寄生虫症
-0.0087
消化器系 ※歯科を含む
-0.0104
精神・行動の障害
-0.0128
呼吸器系
-0.0149
腎尿路生殖器系
-0.0235
循環器系
-0.0396
新生物<腫瘍>
-0.0568
右(+)=指数を押し上げる、左(−)=押し下げる。20分類の合計=指数−1(-0.1629)。バーは各ページの最大値基準。
消化器系の寄与-0.0104のうち、推定-0.0086は歯科(口腔疾患)由来です(う蝕・歯周病はICD-10で消化器系に分類。推定方法は算出方法4)。

深掘り: 「新生物<腫瘍>」の押し下げは何か

寄与度 -0.0568 を入院・入院外に分解すると:
入院での寄与
-0.1004
入院外での寄与
-0.0228
入院・入院外それぞれの指数への寄与を示しています(算出方法4参照)。
受診率・日数・単価への3要素分解は都道府県単位のみ公表されています。

①-3 推移 — 2016→2023年度のトレンド

NDBベースで方法が統一された2016年度(平成28)以降を接続。

1人あたり実績医療費の推移(円/年)

全国 長野県 中川村
57.4万'16'17'18'19'20'21'22'23
7年で+21.0%(全国+19.5%・長野県+18.6%)。2020年度はコロナ禍の受診控えで一時的に減少しています。

地域差指数(年齢調整後)の推移

全国=1 長野県 中川村
0.837'16'17'18'19'20'21'22'23
2023年度は中川村0.837・長野県0.916(全国=1)。
2015年度以前は集計方法が異なるため接続していません(算出方法6参照)。

①-4 年齢構成の影響を取り除くと

実績の対全国比(0.882) = 年齢構成の影響(1.054) × 地域差指数(0.837)に分解できます。

中川村の「全国比-11.8%」の内訳

年齢構成の影響
+0.0542
年齢を揃えた地域差
-0.1629
年齢構成の影響は+5.4%にとどまり、年齢を揃えても-16.3%——見かけの差の大部分は年齢では説明できない「地域のちがい」です。

年齢構成の影響がほぼ同じ109市区町村での幅

年齢構成の医療費インパクトが中川村±0.5%の市区町村を集めても、年齢調整後の指数はこれだけ違います。
中川村 0.837
同じ年齢構成インパクトでも指数は0.701〜1.328。年齢では説明できない差が「地域のちがい」です。

年齢構成が近い自治体でくらべる

自治体年齢構成の影響地域差指数
北上市+5.4%0.815
中川村+5.4%0.837
風間浦村+5.4%0.838
鳩山町+5.4%0.871
湯梨浜町+5.4%1.013
石井町+5.4%1.059
洞爺湖町+5.4%1.251
荒尾市+5.4%1.276
年齢構成の医療費インパクトが中川村に近い8自治体。同じような年齢構成でも指数はこれだけ違います。「年齢構成の影響」がマイナス=全国より若い年齢構成。
補正しているのは年齢構成のみです。性別・所得・医療提供体制は補正されていません(算出方法2参照)。

② よく使われている薬(処方推計)

SCUEL市区町村別処方推計による薬効中分類の特化係数(人口あたり・全国=1・内服)。SCUEL推計
せき止め
222 鎮咳剤
1.5〜1.75倍
ビタミン剤(A・D)
311 ビタミンA及びD剤
1.25〜1.5倍
血管を広げる薬
217 血管拡張剤
1.25〜1.5倍
不整脈の薬
212 不整脈用剤
1.25〜1.5倍
その他の神経系の薬
119 その他の中枢神経系用薬
1.25〜1.5倍
血圧を下げる薬
214 血圧降下剤
1.25〜1.5倍
泌尿器の薬
259 その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬
1〜1.25倍
肝臓・胆のうの薬
236 利胆剤
1〜1.25倍
痛み止め・解熱剤
114 解熱鎮痛消炎剤
1〜1.25倍
痛風治療剤
394
1〜1.25倍
制酸剤
234
1〜1.25倍
下痢止め・整腸剤
231 止しゃ剤,整腸剤
1〜1.25倍
たんを出しやすくする薬
223 去たん剤
0.75〜1倍
胃薬(胃酸を抑える薬)
232 消化性潰瘍用剤
0.75〜1倍
その他の代謝性の薬
399 他に分類されない代謝性医薬品
0.75〜1倍
たんぱくアミノ酸製剤
325 たん白アミノ酸製剤
0.75〜1倍
血液の薬(抗血栓など)
339 その他の血液・体液用薬
0.75〜1倍
その他の胃腸の薬
239 その他の消化器官用薬
0.75〜1倍
コレステロールの薬
218 高脂血症用剤
0.75〜1倍
アレルギーの薬
449 その他のアレルギー用薬
0.75〜1倍
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この推計のデータ時点と精度
項目内容
処方量の水準NDBオープンデータ 第11回(2024年度診療分・内服)
地域への配分内閣府SCR(令和4年度)×SCUELの医療機関・薬局データベース
人口2020年国勢調査ベースの人口統計
検証大阪府の調剤レセプト実績(55市区)との突合で、主要な慢性疾患薬の地域間相関0.8前後(詳細は算出方法7)
①の医療費(2023年度・国保+後期)と②の処方推計はデータ時点・母集団が異なります。人口5,000人未満の自治体は特化係数を0.25刻みの幅で表示しています(丸め表示であり統計的信頼区間ではありません)。

③ 横比較 — 県内・全国のなかの中川村

地域差指数(年齢調整後・計)での位置づけ。

長野県内の順位(77市町村)

順位市町村地域差指数
1北相木村1.125
2小川村1.015
3生坂村1.011
58中川村0.837
76木曽町0.690
77売木村0.669
市区町村名から各自治体のページへ移動できます。

全国1,741市区町村の分布のなかで

中川村 0.837
最小 0.608
中央値 0.956
最大 1.365
中川村の地域差指数は、低い方から数えて10.5% — 全国1,741市区町村中184位(低い順)で、全国平均より低い側です(高低は評価ではありません)。指数0.1の差は1人あたり約6.5万円/年に相当します。

参照点とくらべた差額(機械換算)

この表は「もし中川村の指数(0.837)が、比較先——たとえば全国平均(1.000)——と同じ水準だったら、医療費の規模はどれくらい違うか」を機械的に試算した仮の数値です。実際にそうなること・そうすべきことを示すものではありません。
参照点指数1人あたり自治体全体(×人口)
全国平均1.000-0.163-10.6万円/年-4.9億円/年
年齢構成が近い自治体の平均(108自治体)0.969-0.131-8.5万円/年-4.0億円/年
人口規模が近い自治体の平均(20自治体)0.932-0.095-6.2万円/年-2.9億円/年
差額は年齢調整後の水準差×全国平均単価(65.0万円/年・2023年度)の機械換算です。疾病構造・提供体制などの地域要因を含むため、削減可能額や適正水準を示すものではありません。年齢構成・人口規模が近い自治体の平均は、全国平均より状況の近い比較の物差しになります。

④ 2027年のOTC類似薬制度と、この地域のくすり

2027年3月に予定される保険適用の見直し案(特別の料金・77成分)との関係。SCUEL推計
OTC類似薬の対象成分(内服)の比率 SCUEL推計
7.5%
内服処方推計の数量に占める割合(全国7.0%)
出典: SCUEL処方推計(NDB第11回×SCR×人口)
全国の対象市場(全剤形)
2,224億円/年
成分別・メーカー別の内訳 →
出典: NDB第11回×薬価(SCUEL集計・薬価ベース)
後発率90%以上の薬局での調剤割合(長野県)
50.0%
県別の詳細 →
出典: NDB調剤行為(2024年度)・SCUEL集計
比率は対象77成分のうち内服の推計対象と重なる薬効分類の数量ベースです(外用等は含みません)。制度の内容は OTC類似薬ナビ市場規模・メーカー影響、地域で処方のあり方を検討する材料は フォーミュラリ解説 へ。※制度は告示前の「案」です。

人口規模が近い自治体もみる

人口(2020年)が中川村(約0.5万人)に近い8自治体。年齢構成が近い比較は①-4に掲載しています
自治体人口地域差指数
神山町 徳島県0.5万人1.027
訓子府町 北海道0.5万人0.939
小清水町 北海道0.5万人0.927
大間町 青森県0.5万人0.853
羅臼町 北海道0.5万人0.777
飯南町 島根県0.5万人0.969
飛島村 愛知県0.5万人0.888
中富良野町 北海道0.5万人0.899

算出方法とデータ

本ページの各指標の算出ロジックと出典です。①③の医療費指標は厚生労働省保険局調査課「医療費の地域差分析」令和5年度(確報)の公表方法に依拠し、①-2の分解検証と①-4の要因分解は本ページ独自の加工です(その旨を各所に明記)。
1. 対象制度・母集団・データ期間

対象は市町村国民健康保険と後期高齢者医療制度の加入者に係る医療費です(両制度の合算)。被用者保険(健保組合・協会けんぽ・共済等)、国保組合、医療扶助(生活保護)等は含まれません。したがって本ページの医療費は市区町村の全住民の医療費ではなく、両制度加入者(概ね高齢者・自営業・無職層)の医療費です。

医療費の元データはNDB(レセプト情報・特定健診等情報データベース)から抽出した令和5年度分(令和5年4月〜令和6年3月診療分)の全レセプトで、市区町村別・診療種別・疾病分類別に集計のうえ、国保は保険者別、後期は都道府県別の診療種別医療費が各事業年報(令和5年3月〜令和6年2月診療分)と一致するように補正されています。集計は加入者の住所地(保険者)ベースであり、医療機関所在地ベースではありません。

年齢階級別加入者数は、国保が国民健康保険実態調査(保険者票・9月末)を国保事業年報の年度平均被保険者数に一致補正したもの(政令指定都市は住民基本台帳人口で区に按分)、後期が後期高齢者医療事業年報の都道府県別値を被保険者実態調査の特別集計値と住民基本台帳人口で市区町村に按分したものです。このため後期分の市区町村別医療費はNDBに基づく推計値である点、および一部の広域連合・政令指定都市の区は上位単位の値と同値処理されている点に留意が必要です。

2. 地域差指数の定義と計算式(市区町村別は間接法)

地域差指数は、1人当たり医療費について人口の年齢構成の相違分を補正し、全国平均を1として指数化したものです。都道府県別は直接法(当該地域の年齢階級別1人当たり医療費に全国の年齢構成を適用)ですが、二次医療圏別・市区町村別は間接法が採用されています。小規模地域では年齢階級別1人当たり医療費の変動が大きく、直接法では算出結果が不安定になるためです。

当該市区町村の加入者数を p、年齢階級 i の加入者数を pi、実績医療費(総額)を a、全国の年齢階級 i・診療種別 j の1人当たり医療費を Aij とすると、
地域差指数 = (a/p) ÷ (Σi,j pi·Aij / p)
分母は「仮に当該地域の年齢階級別1人当たり医療費が全国平均と同じだとした場合の1人当たり医療費」(期待医療費)です。

すなわち市区町村別の地域差指数は、疫学における標準化比(SMR型)と同じ構造の間接標準化比です。年齢調整の対象は年齢構成のみで、性別・所得・医療提供体制等は補正されていません

3. 診療種別・疾病分類の定義

本ページ(国保・後期)の診療種別区分は次のとおりです: 「入院」=医科入院+入院時食事・生活療養、「入院外」=医科入院外+薬局調剤、「歯科」=歯科診療(後期は歯科分の食事・生活療養を含む)。訪問看護医療費・療養費等はいずれにも含まれません。薬局調剤が「入院外」に含まれる点は、②の処方推計と読み合わせる際に留意してください。

疾病分類は社会保険表章用疾病分類(122分類)を主傷病ベースで集計し、ICD-10に準拠した大分類に集約したものです。主傷病コードの記録がないレセプトは先頭傷病を主傷病として扱い、疾病分類不詳(国保: 入院1.2%・入院外1.6%、後期: 入院1.3%・入院外2.3%)は各疾病分類別医療費で按分されています。調剤レセプトには傷病名がないため、入院外レセプトに紐付けたうえで当該レセプトの疾病をもとに配分されています。

ICD-10の章立てでは、う蝕(K02)・歯肉炎及び歯周疾患(K05)など口腔・唾液腺・顎の疾患(K00-K14)が第ⅩⅠ章「消化器系の疾患」に含まれます。歯科レセプトの疾病分類は主としてここに計上されるため、本ページの疾病分類チャートでは「消化器系 ※歯科を含む」と表記しています。

4. 寄与度の定義と、①-2「歯科由来」推定の方法(本ページ独自)

診療種別 j の寄与度は (aj/p − Σi pi·Aij/p) ÷ (Σi,j pi·Aij/p) で定義され、全診療種別の寄与度の合計は「地域差指数−1」に一致します。疾病分類別寄与度も同様の考え方で算出され、公表の基礎データに収載されています(20分類の合計=指数−1。横浜市: −0.0392で一致を確認)。

①-2の「消化器系の押し上げのうち歯科由来分」は本ページ独自の推定で、方法は次のとおりです: (1)公表の診療種別寄与度と各診療種別指数から全国医療費に占める診療種別シェアを復元(寄与度j÷(指数j−1)。横浜市: 入院47.2%・入院外47.8%・歯科5.0%、合計1.000)、(2)疾病分類ごとに「計の寄与度」から「入院・入院外の寄与度×シェア」を控除した残差を算出、(3)残差が歯科レセプト由来分に相当することを、残差の20分類合計が歯科の診療種別寄与度と一致すること(横浜市: いずれも+0.0069)で確認。残差はほぼ全額が第ⅩⅠ章に、僅少分が第ⅩⅨ章(歯の外傷等)に現れます。

5. ①-4「年齢構成の影響」の分解方法(本ページ独自)

間接法の定義から、次の恒等式が成り立ちます。

(実績1人当たり医療費の対全国比) = (地域差指数) × (期待医療費の対全国比)
ここで「期待医療費の対全国比」= (Σi,j pi·Aij/p) ÷ (全国平均1人当たり医療費)

右辺第2項は「全国標準の年齢階級別1人当たり医療費を当該地域の年齢構成に適用した場合の対全国比」であり、本ページではこれを「年齢構成の影響」と呼んでいます(横浜市: 0.957 = 0.961 × 0.996)。公表値2つの商として機械的に導出でき、追加の仮定を置いていません。なお、この分解は乗法的な恒等分解であり、年齢と地域差の交互作用を年齢側と地域側に厳密に切り分けるものではない点、比較対象(①-4右表・レンジ表示)は「年齢構成の影響」がほぼ等しい自治体を機械的に抽出したものであり医療の質等の評価を含まない点に留意してください。

6. 時系列(①-3)の接続方針

推移は2016年度(平成28年度)以降を接続しています。2015年度以前の「医療費の地域差分析」は、基礎データとして紙レセプトを含む医療給付実態調査を用いており、また入院外と調剤のレセプト紐付けを行わない按分方法であったため、2016年度以降のNDBベースの系列とは接続していません。各年度とも当該年度公表の基礎データ(市区町村別・国保+後期)から取得し、全国平均・都道府県平均は同一ファイルの都道府県別シート(直接法)の値を参照しています(市区町村=間接法・都道府県=直接法という算出方法の差があるため、厳密には同一手法系列ではない点に留意)。

7. 処方推計(②・④)の方法・時点・精度

「よく使われている薬」の特化係数は、SCUELの市区町村別処方推計に基づく推計値です。推計は概略、(1)NDBオープンデータの薬効・薬剤別処方数量を水準の基準とし、(2)SCUELが保有する医療機関・薬局の所在地・診療科・規模等のデータで地域に配分し、(3)人口統計(2020年国勢調査ベース)で住所地ベースに補正する構成です(SCR×NDB×人口)。特化係数(LQ)=(当該自治体の薬効 i 構成比)÷(全国の薬効 i 構成比)。

データ時点: 処方量の水準・地域配分・人口はそれぞれ基準時点が異なります(各時点はページ内「この推計のデータ時点と精度」に明記)。①の医療費(令和5年度・国保+後期・全年齢)とはデータ年度も母集団も一致しません。①は国保+後期加入者、②は全保険制度の処方を対象とした推計であるため、両者の読み合わせは傾向の参考に留めてください。

精度検証: 大阪府を対象に、推計値と実測データを薬効分類別・市区町村別に突合する方法で検証しています。一致度・誤差率の正式値と検証手順の詳細は「推計方法」ページに掲載します。誤差構造として、(a)人口規模の小さい自治体ほど相対誤差が大きい、(b)院内処方比率が高い地域・広域から患者を集める医療機関の周辺では住所地補正の誤差が残りうる、(c)NDBオープンデータの集計下限(少数レセプトの非公表)に由来する欠落、が挙げられます。このため一定規模未満の自治体では特化係数をレンジ表示とし、点推定の過度な解釈を避ける方針です。

8. 出典一覧
  • 厚生労働省保険局調査課「令和5年度 医療費の地域差分析」(2025年12月公表) — 本文・定義: 分割版1「1人当たり年齢調整後医療費/地域差指数について」、市区町村別の方法: 分割版5「(参考)二次医療圏別・市区町村別の地域差」、数値: 基礎データ(iryohi_r05_kiso.xlsx)シート30-32(市区町村別)・シート1-2(都道府県別)
  • 同・平成28年度〜令和4年度 基礎データ(①-3の時系列)
  • 厚生労働省「疾病分類表」(ICD-10(2013年版)準拠) — 第ⅩⅠ章の範囲(K00-K93)
  • 社会保険表章用疾病分類(平成30年3月28日保発0328第4号)
  • SCUEL市区町村別処方推計(ミーカンパニー) — ②④の推計値
  • 厚労省 医薬品の安定供給関連情報ほか(SCUEL S-SSD収載データ) — ④の関連リンク先

データ年度: 医療費=令和5年度(2023年度)。公表統計は毎年12月頃更新のため、最新の公表値と本ページの表示が一時的に異なる場合があります。

この数字の読み方・出典

  • 対象制度: 医療費は市町村国民健康保険+後期高齢者医療制度の加入者分です。被用者保険の加入者は含まれません。
  • 地域差指数: 1人当たり医療費を人口の年齢構成のちがいで補正し、全国平均を1として指数化したものです。
  • 医療費のちがいの背景には、年齢構成のほか、提供体制、患者の流出入、病気の構成などが関係します。指数の高低それ自体は医療の良し悪しを示すものではありません。
  • 処方推計はSCUELによる推計値であり、実測のレセプト集計値ではありません。
  • OTC類似薬: 2027年3月開始予定の「特別の料金」は告示前の案です。
出典: 厚生労働省「医療費の地域差分析(令和5年度ほか)」/ 厚生労働省NDBオープンデータ / SCUEL市区町村別処方推計 | 引用時は出典の明記をお願いします。