2026.05.29

ジェネリック医薬品の供給実績・予備対応力・市場成長率を可視化した「安定供給ダッシュボード」を無料公開。

ミーカンパニー株式会社(東京都港区、代表取締役:前田 健太郎)は、本日2026年5月29日から、後発医薬品メーカー各社が公表する「安定供給のための予備対応力(様式3)」および「供給計画と実績(様式4)」を集約・標準化し、ジェネリック医薬品の供給実績、予備対応力、薬効領域別の市場成長率を横断的に確認できる「ジェネリック医薬品 安定供給ダッシュボード」の無料提供を開始しました。

本ダッシュボードでは、様式3に基づく製造余力・在庫体制・余剰製造能力に関する情報と、様式4に基づく供給計画・供給実績・供給数量の推移に関する情報を、それぞれの観点から確認できます。

薬効領域別・品目別に、供給に備える力と、実際に供給されてきた実績をあわせて把握できるため、後発品メーカー、医薬品卸、医療機関、薬局、行政・業界団体などが、厚労省の現行出荷状況システムが扱う「現時点の出荷実態」を補完するかたちで、「将来の予備対応力と過去の供給実績」を把握するデータとして活用できます。

後発医薬品業界では、安定供給体制の強化が重要なテーマとなる中、各メーカーが安定供給に関連する情報を個別に公表しています。一方で、これらの情報はメーカーごとに公開形式や掲載場所が異なるため、薬効領域別・品目別に横断して確認するには、多くの資料を個別に確認する必要がありました。

本ダッシュボードは、各社が公表する情報を一元的に集約し、医薬品ヘルスケアデータベース「Xlib(クスリブ)」の医療用医薬品マスタデータベースと突合することで、ジェネリック医薬品の供給安定性を多面的に確認できる環境を整備したものです。

ジェネリック医薬品安定供給ダッシュボード
https://scueldata.me/contents/scuel-ge202605.html

開発背景

個別公表では見えにくい「供給実績」と「予備対応力」を、横断的に確認 

近年、後発医薬品の安定供給は、医療現場や医薬品流通における重要なテーマとなっています。厚生労働省は「後発品の安定供給に関連する情報の公表等に関するガイドライン」を策定し、後発医薬品メーカーに対して、供給計画・供給実績や安定供給に関する情報の公表を求めています。

様式3では、安定確保医薬品を対象に、製造余力指数、在庫指数、余剰製造能力の種類など、安定供給のための予備対応力に関する情報が公表されます。これは、医療上の必要性が高い品目について、追加供給や在庫対応に関する情報を確認するためのものです。

様式4では、後発医薬品の供給計画と供給実績に関する情報が公表されます。品目ごとの供給数量の推移を確認することで、各品目がどのような供給実績を示してきたかを把握できます。

しかし、様式3・様式4の情報はいずれも各メーカーが個別に自社ウェブサイト上で公表しているため、薬効領域別・品目別・メーカー別に横断して確認するには、多くの資料を個別に収集・整理する必要があります。

当社はこの課題に対し、各メーカーが公表する様式3・様式4の情報を一元集約し、医薬品ヘルスケアデータベース「Xlib(クスリブ)」の医療用医薬品マスタデータベースと突合しました。これにより、ジェネリック医薬品の供給実績と、安定確保医薬品の予備対応力、薬効領域別の市場成長率を、それぞれの観点から確認できる環境を整備しました。

ミーカンパニーはこれまで、医療機関・薬局・介護施設等の公開情報を収集・整理した「SCUELデータベース」を通じて、医療ヘルスケア領域におけるデータベース構築・標準化に取り組んできました。今回のダッシュボードも、分散して公開されている情報を横断的に使えるデータへ変換する取り組みの一環です。

利用は無料で、領域別の製造余力・トレンドはログインなく確認できます。予備対応力・詳細情報・供給実績の推移は専用フォームから申し込みいただくと閲覧用のID・パスワードをご案内します。

領域別の製造余力・トレンドはログインなく確認できます。予備対応力・詳細情報・供給実績の推移は専用フォームから申し込みいただくと閲覧用パスワードをご案内します。

主要インサイト 

1. 供給実績の推移を品目単位で確認可能に

本ダッシュボードでは、様式4で公表される供給計画と供給実績をもとに、品目ごとの供給数量の推移を整理しています。直近3年間の供給状況を、増加傾向、減少傾向、季節性、不規則、横ばいといったトレンドに分類することで、採用品目や代替候補品について、過去にどのような供給実績があったかを確認しやすくなります。

2. 薬効領域別の市場成長率を可視化

各品目の2023年度から2025年度までの供給実績数量の増減率を算出し、その中央値を薬効領域単位で表示します。数量を合算した市場規模ではなく、同一品目内の増減率を見ることで、単位の違いに左右されにくいかたちで、領域ごとの成長傾向を比較できます。

3. 安定確保医薬品の予備対応力を確認

様式3では、安定確保医薬品を対象に、製造余力指数、在庫指数、余剰製造能力の種類などが公表されます。本ダッシュボードでは、これらの情報を薬効領域別・メーカー別に確認できます。製造余力指数、在庫指数、在庫放出可否などをあわせて見ることで、医療上の必要性が高い品目について、複数の観点から予備対応力を把握できます。

4. 供給安定性を多面的に確認 

本ダッシュボードでは、様式3に基づく「供給に備える力」と、様式4に基づく「実際に供給されてきた実績」、さらに供給実績数量から見た「薬効領域別の成長傾向」を、それぞれのブロックで確認できます。これにより、医薬品の採用、代替薬の検討、供給リスクの把握、フォーミュラリー検討、領域別の参入判断や市場把握などにおいて、多面的な判断材料を提供します。

想定される活用シーン

製薬メーカー(後発品メーカー) 

自社品目の供給実績や安定供給関連情報を、比較・把握できます。競合メーカーの供給実績や安定供給体制のベンチマーク、薬効領域別の供給実績・予備対応力の確認、薬効領域別の市場成長率を踏まえた参入機会の検討、フォーミュラリー採用を見据えた安定供給力の説明材料として活用できます。

医薬品卸 

仕入先メーカーの供給実績の確認、代替調達先の探索・比較、在庫配置や需給調整の高度化に活用できます。供給実績と予備対応力の両面を見ることで、供給不安時の調達判断を支援します。

薬局チェーン・医療機関

採用品目の供給実績の確認、代替候補品の事前選定、患者影響の大きい領域の優先管理に活用できます。フォーミュラリー策定・見直し時の安定供給評価にも役立ちます。

行政・業界団体

業界全体の供給実績のモニタリング、政策効果や改善状況の定量評価、薬効領域別の供給傾向の把握、地域フォーミュラリー推進に向けた基礎データとして活用できます。

ご利用について 

「ジェネリック医薬品 安定供給ダッシュボード」は無料で公開しています。

領域別の製造余力・供給トレンド・市場成長率はログインなく確認できます。予備対応力・品目別詳細データ・供給実績の推移は、専用フォームからお申し込みいただくと閲覧用のID・パスワードをご案内します。

ジェネリック医薬品安定供給ダッシュボード

データ出典 

注意事項・補足説明

■本ダッシュボードは、各メーカーが公表する様式3・様式4の情報をもとに、当社が独自に収集・整理・集計したものです。集計値は各メーカーの自己申告に基づくものであり、報告基準および提出時期に差異がある可能性があります。

■各社の公表フォーマット差異、収集タイミング、OCR等の処理過程により、抜け漏れや判別誤りの可能性があります。本ダッシュボードは参考情報としてご利用いただき、最終的には各製薬会社の公開情報を直接ご確認ください。

■本ダッシュボードの「品目」は個別医薬品コード(YJコード/12桁)単位で集計しています。そのため、同じ製品名でも規格、含量、剤型、包装が異なれば別品目として数えられます。また、複数メーカーで共同開発・共同販売されている品目は、メーカー報告単位でカウントしています。

■様式3に基づく製造余力指数、在庫指数、余剰製造能力は、安定確保医薬品に関する予備対応力を確認するための情報です。様式4に基づく供給計画・供給実績とは対象や性質が異なるため、それぞれの情報の位置づけを踏まえてご確認ください。

■市場成長率は、様式4の供給実績数量をもとに、2023年度から2025年度までの同一品目内の増減率を算出し、薬効領域別に中央値を表示したものです。供給実績数量の単位はメーカーや品目により異なるため、数量を合算した市場規模や売上規模を示すものではありません。また、報告なし・出荷ゼロ・新規/終売の品目、および増減率が±300%を超える品目は、集計対象から除外しています。

■本ダッシュボードは、各メーカーが公表する「供給実績」と「予備対応力」を集約するものであり、厚生労働省「医薬品安定供給状況等管理システム」が扱う「現時点の出荷対応状況」とは性質が異なります。実際の医薬品調達・在庫管理の意思決定にあたっては、各社最新の公表情報および厚生労働省の集約ページ等で原典をご確認ください。

調査対象企業(法人格省略・順不同)

GEヘルスケアファーマ / ILS / iNova Pharmaceuticals Japan / JCRファーマ / Meiji Seika ファルマ / Meファルマ / PDRファーマ / T’sファーマ / T’s製薬 / アグサジャパン / あすか製薬 / あゆみ製薬 / アルフレッサファーマ / ヴィアトリス・ヘルスケア / エーザイ / エルメッド / オオサキメディカル / カイゲンファーマ / キッセイ薬品工業 / キョーリンリメディオ / ケミックス / コーアイセイ / サノフィ / サラヤ / サンケミファ / サンド / サンドファーマ / サンファーマ / シー・エイチ・オー新薬 / ジーシー昭和薬品 / ジェイドルフ製薬 / シオエ製薬 / シオノギファーマ / シオノケミカル / セオリアファーマ / ゼリア新薬工業 / セルトリオン・ヘルスケア・ジャパン / ダイト / タカミツ / テイカ製薬 / テルモ / トーアエイヨー / トクホン / ニプロ / ニプロファーマ / ネオクリティケア製薬 / ノバルティスファーマ / バイエルライフサイエンス / バイエル薬品 / バクスター・ジャパン / ビーブランド・メディコーデンタル / ビオフェルミン製薬 / ビオメディクス / ファイザー / フェリング・ファーマ / フェルゼンファーマ / プリオファーマ / ブリストル・マイヤーズスクイブ販売 / フレゼニウスカービジャパン / フレゼニウスメディカルケアジャパン / マグミット製薬 / マルホ / ミヤリサン製薬 / ムネ製薬 / メディサ新薬 / ヤクハン製薬 / ヤンセン / リョートーファイン / ロートニッテン / ロートニッテンファーマ / わかもと製薬 / 旭化成セラピューティクス / 杏林製薬 / 岡山大鵬薬品 / 科研ファルマ / 科研製薬 / 丸石製薬 / 岩城製薬 / 吉田製薬 / 久光製薬 / 救急薬品工業 / 京都薬品工業 / 共創未来ファーマ / 共和薬品工業 / 協和キリンフロンティア / 協和キリン富士フイルムバイオロジクス / 興和 / 興和AGファーマ / 兼一薬品工業 / 原沢製薬工業 / 光製薬 / 皇漢堂製薬 / 高田ヘルスケアソリューションズ / 高田製薬 / 今津薬品工業 / 佐藤製薬 / 佐藤薬品工業 / 三笠製薬 / 三恵薬品 / 三友薬品 / 三和化学研究所 / 参天アイケア / 参天製薬 / 山善製薬 / 持田製薬 / 持田製薬販売 / 寿製薬 / 住友ファーマ / 住友ファーマプロモ / 小財家興産 / 小堺製薬 / 小西製薬 / 昭和製薬 / 森下仁丹 / 生化学工業 / 生晃栄養薬品 / 千寿製薬 / 前田薬品工業 / 全星薬品工業 / 大興製薬 / 大原薬品工業 / 大成薬品工業 / 大石膏盛堂 / 大蔵製薬 / 大塚製薬工場 / 大鵬薬品工業 / 第一三共 / 第一三共エスファ / 沢井製薬 / 辰巳化学 / 池田薬品工業 / 中北薬品 / 長生堂製薬 / 鶴原製薬 / 帝國製薬 / 田辺ファーマ / 東亜薬品 / 東興薬品工業 / 東光薬品工業 / 東菱薬品工業 / 東豊薬品 / 東洋カプセル / 東洋製薬化成 / 東和薬品 / 藤永製薬 / 藤本製薬 / 同仁医薬化工 / 日医工 / 日医工ファーマ / 日医工岐阜工場 / 日興製薬 / 日新製薬 / 日東メディック / 日東薬品 / 日本アルコン / 日本イーライリリー / 日本ケミファ / 日本ジェネリック / 日本メジフィジックス / 日本化薬 / 日本新薬 / 日本臓器製薬 / 日本薬品工業 / 富士フイルム富山化学 / 富士化学工業 / 富士製薬工業 / 富士薬品 / 扶桑薬品工業 / 伏見製薬所 / 堀井薬品工業 / 本草製薬 / 祐徳薬品工業 / 陽進堂ホールディングス

ミーカンパニー株式会社について

ミーカンパニー株式会社は、2010年設立以来、医療機関・薬局・介護・障害福祉データベース「SCUEL®(スクエル)データベース」を構築してきました。「データでこれからの日本の医療・介護を支えること」を事業理念とし、高鮮度で精緻なデータベースの提供を通じて、地域包括ケアシステムの実現や、患者と医療、家族と介護をつなぐことを推進します。