医師の外来コマ数と処方量の関連を検証

ミーカンパニーでは、2025年8月より医師の外来コマ数データを提供しています。
提供開始からまもなく1年を迎えますが、外来コマ数を医師ターゲティングに活用いただく事例も増えてきました。

その背景には、医師別の担当患者数や処方量を直接把握できるデータが限られていることに加え、「外来を多く担当している=患者接点が多く処方ポテンシャルが高い」という仮定があります。

一方で、この仮定について、「外来コマ数は処方数に本当に関係するのか?」という疑問もよくうかがいます。
そこで今回、いくつかの疾患領域において、JMDC社の保有する調剤レセプトデータと弊社が保有する外来コマ数データを組み合わせ、処方箋数と外来コマ数の関連を検証しました。

◆検証方法◆

  • 特定の診療科目の外来コマ数を保有する医師のうち、当該病院において検証対象疾患領域の処方箋が1枚以上ある医師を抽出。
  • 医師ごとに、同病院の「外来担当コマ比率」と「処方箋比率」を算出し、両者に関連が見られるかを検証。
※本検証は個々の医師を評価するものではなく、個人を特定できない形式で検証しております。

◆検証結果①:心不全◆

  • 外来勤務表の診療科目に「循環器」を含む医師のうち、心不全関連治療薬の処方箋がある施設に所属する医師をプロット
  • 同一施設内において、循環器科の外来コマ比率が高い医師ほど、心不全関連治療薬の処方比率が高い傾向を確認

◆検証結果②:糖尿病◆

  • 外来勤務表の診療科目に「糖尿」または「内分泌」を含む医師のうち、糖尿病関連治療薬の処方箋がある施設に所属する医師をプロット
  • 糖尿病についても心不全と同様に、同一施設内において、糖尿・内分泌科の外来コマ比率が高い医師ほど、糖尿病関連治療薬の処方比率が高い傾向を確認

◆検証結果③:アトピー性皮膚炎◆

  • 外来勤務表の診療科目に「皮膚」を含む医師のうち、アトピー性皮膚炎関連治療薬の処方箋がある施設に所属する医師をプロット
  • ステロイド:皮膚科の外来コマ比率が高い医師ほど、外用ステロイドの処方比率が高い傾向が確認でき、心不全や糖尿病よりも外来コマ比率と処方箋比率の関連が強い
  • バイオ医薬品:外来コマ比率にかかわらず、当該施設のバイオ医薬品処方を100%担う医師が一定数存在している
  • バイオ医薬品市場では、医師の専門性や経験年数など、他の要因が処方に影響する可能性が考えられる

◆検証結果まとめ◆

  • 医師の外来コマ比率をもとに、施設単位の患者数や処方数を医師ごとに按分できる可能性が高い
  • ただし、疾患領域や薬剤種類によっては、専門性や経験年数などその他の医師属性も考慮し、ポテンシャルの高い医師を推定していく必要がある

2026年7月末頃より、
外来コマ数データ〔更新版〕の提供を開始する予定です。

ご興味がございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。