2022.11.04

診療報酬改定後の地域のオンライン診療体制(SCUEL DATA REPORT Vol.26)

診療報酬改定後のオンライン診療実施状況 (2022年10月時点)

■ダッシュボード無料公開中(※登録不要で操作できます)
市区町村別、「情報通信機器を用いた診療に係る届出」届出件数 ※公開終了期日は未定

下記の BI画面(Tableau)で 任意の市区町村毎の届出医療機関数をご確認いただけます。

■オンライン診療が初診から算定可能に
情報通信技術の進展や、新型コロナウイルス感染症の流行を受け、今後のオンライン診療の適切な普及の推進を念頭に置いた政策が進められています。

その一環として、従来の「オンライン診療料」では再診以降の算定しか認められていませんでしたが、今回の改定で、初診から算定できるようになりました。
(なお、現在のところ、新型コロナウイルス感染症の収束までは、事務連絡による時限的・特例的な取扱いが認められています。)

ここでは、適切なオンライン診療の推進を目的として、「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に沿った診療を行うことが医療機関に求められています。
(厚生労働省 「令和4年度診療報酬改定の概要」より)

■200床以上の医療機関でも届出あり
「オンライン診療の適切な実施に関する指針」によると、初診は原則としてかかりつけ医が行うよう定められています。

そこで、病床規模別に届出施設数を見ると、無床診療所が最も多い一方で、200床以上の医療機関においても全国で172施設が届け出ていることが分かりました。かかりつけ医の定義については、現在も議論が進められていますが、医療機関の側も、それぞれの地域の特色に応じた役割に合わせて体制を整えていくものと考えられます。