【歯科】洗口液 ブランド別導入傾向

SCUELデータベースとWHITE CROSS社の協力によるアンケート集計結果に基づき、歯科医院の洗口液導入傾向について分析。主要3ブランド(A社/B社/C社)傾向をまとめました。(調査時点:2024年12月)有償版レポートでは、実際のメーカー名の開示と、上記を含む250項目以上のSCUEL歯科データベース項目と比較した結果が確認できます。

1.事業所・立地特性

ブランドAは関東地方で39.8%、関西地方で18.5%の導入がみられ、最寄駅から1km未満の立地が65.7%とアクセス性の高い施設での導入が多い傾向です。ブランドBは関東地方で46.8%と最も高く、1km以上離れた立地でも37.1%の導入が確認され、幅広いエリアで利用されています。ブランドCは関西地方で28.1%、駅から1km未満が75.0%と都市部近郊での導入比率が高い点が特徴です。

ブランドAブランドBブランドC
関東地方39.8%46.8%21.9%
関西地方18.5%11.3%28.1%
最寄駅との距離:1km未満65.7%62.9%75.0%
最寄駅との距離:1Km以上34.3%37.1%25.0%

2.医院運営規模

ブランドAは個人経営が59.3%と最も多く、次いで2施設以上を運営する医療法人が25.9%を占めています。ブランドBは個人53.2%、医療法人(2施設以上)30.6%で、複数施設を展開する法人での導入が他ブランドより高い傾向です。ブランドCは個人経営が68.8%と突出しており、医療法人はそれぞれ15.6%と小規模運営主体での導入が中心となっています。

ブランドAブランドBブランドC
個人59.3%53.2%68.8%
医療法人(1施設)14.8%14.5%15.6%
医療法人(2施設以上)25.9%30.6%15.6%

3.開設年数

ブランドAは開設11〜20年の医院が45.4%と最も多く、比較的中堅クラスの医院での導入が中心です。ブランドBは開設10年以内と11〜20年の医院がともに35.5%で、比較的新しい施設にも一定の導入がみられます。ブランドCは11〜20年が40.6%、21〜30年が21.9%と、長年運営されている医院での導入比率が高く、安定した経営基盤を持つ施設での採用が目立ちます。

ブランドAブランドBブランドC
開設年数:10年以内24.1%35.5%21.9%
開設年数:11-20年45.4%35.5%40.6%
開設年数:21-30年18.5%14.5%21.9%
開設年数:31年以上12.0%14.5%15.6%

4.歯科医師数(常勤・非常勤)

ブランドAは常勤歯科医師1人の構成が59.3%、2人以上が40.7%で、比較的多様な勤務体制がみられます。ブランドBは常勤1人が64.5%と最も高く、非常勤1人24.2%を含め単独または少人数体制の傾向があります。ブランドCは常勤1人が68.8%と突出しており、非常勤医師の割合も21.9%と安定しており、小規模運営型の歯科医院での導入が中心です。

ブランドAブランドBブランドC
常勤歯科医師:1人59.3%64.5%68.8%
常勤歯科医師:2人以上40.7%35.5%31.3%
非常勤医師:1人19.4%24.2%21.9%
非常勤医師:2人以上20.4%21.0%21.9%

5.歯科チェアユニット数・医院規模

ブランドAはユニット数3台以下が49.1%、4台以上が50.9%で、規模による偏りが少ない分布を示します。ブランドBは3台以下が45.2%、4台以上が54.8%で、やや中〜大規模医院での導入が多い傾向です。ブランドCは4台以上が62.5%と最も高く、他ブランドと比べ大規模設備を有する医院での導入比率が高い点が特徴的です。

ブランドAブランドBブランドC
ユニット数:3台以下49.1%45.2%37.5%
ユニット数:4台以上50.9%54.8%62.5%

6.院長年齢(管理者年齢)

ブランドAは40代が42.6%で最も多く、次いで50代が20.4%と中堅層の構成比が高い点が特徴です。ブランドBは40代が38.7%、40歳未満が21.0%と若手層の割合が他ブランドより高く、新規開業層での導入が目立ちます。ブランドCは50代が25.0%、60代が18.8%で、比較的ベテラン層の導入比率が高く、経験豊富な管理者層による採用が多い傾向にあります。

ブランドAブランドBブランドC
40歳未満8.3%21.0%3.1%
40代42.6%38.7%31.3%
50代20.4%19.4%25.0%
60代16.7%11.3%18.8%

洗口液ブランド別傾向(まとめ)

ブランドA
ブランドAは関東地方(39.8%)を中心に、駅近1km未満(65.7%)などアクセス性の高い立地での導入が多くみられます。個人医院(59.3%)や常勤歯科医師1~2名構成(59.3%・40.7%)が中心で、11〜20年の中堅医院(45.4%)での採用が目立ちます。ユニット数も3台以下と4台以上がほぼ均等で、幅広い規模に浸透。40代院長(42.6%)を中心に、中堅層が安定的に導入しているブランドです。

ブランドB
ブランドBは関東地方(46.8%)を中心に全国的に導入され、1km以上離れた立地(37.1%)でも一定の採用がみられます。個人医院(53.2%)主体ながら、2施設以上の医療法人(30.6%)でも導入が進んでおり、中〜大規模医院での利用傾向が強い点が特徴です。開設10年以内・11〜20年(各35.5%)と比較的新しい医院での導入が多く、40歳未満の若手層(21.0%)にも浸透するバランス型ブランドです。

ブランドC
ブランドCは関西地方(28.1%)や駅近1km未満(75.0%)の都市近郊立地での導入が中心です。個人医院(68.8%)が主流ながら、ユニット4台以上(62.5%)を有する中~大規模医院での導入比率が高い傾向にあります。開設11〜20年(40.6%)、50代・60代(計43.8%)のベテラン層が多く、安定経営を基盤とした成熟期医院に選ばれやすいブランドといえます。

本レポートは一部抜粋です

有償版では、実際のメーカー名の開示と、上記を含む250項目以上のSCUEL歯科データベース項目と比較した結果が確認できます。

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